『狂おしい嘘』 by はね吉様 家賃の代償としてのキス…バカげている…。 誰が本気でそんなことを考え付くんだ。…君ならありえることなのか。 誰が本気でそんなことを受け入れるんだ。…もちろん、俺くらいだが。 俺は君とのキスなんか、何も感じないんだ…という嘘をつく。 全然子ども相手なのだから、と平然としてる…という嘘をつく。 マヤ、好きだ 口では言えない想いを抱いて、そっと唇をつつむ 君のくちびる。君との本当のキス。 花びらみたいにしなやかで、ミルクの味がするちいさな舌。 同じようにしてみろ、というと まさか、と思うようなキスを返してくる この子にとっても嘘のキスだ、演じているのだと念押ししても そのふれあいに有頂天になる。 長年、こんなふうにふれ合いたかった… どれだけ夢に見たか知れない 今、こうして激しく感動している 表面では嘘をつきながら。 40分間。 嘘と背中あわせで。 もしここで嘘が崩れてしまうなら 君を今まで以上に、心身共に傷つけてしまいそうだ。 そうならないように 甘くて、狂おしい嘘をつく… 全神経を唇に集合させる。君を感じるために。 …いや、嘘だ 本当は 他の器官で君を感じると、きっと君を傷つける そこから回避するために。 こんなに近くで君を感じながら 君を遠くに感じてしまう 君の思いがどこにあるのか 唇に乗ってくる、君の戸惑いやため息の奥には何があるのか 俺には一向にわからない …いや、嘘だ もしかしたら、と思ってしまう 熱くなっている君 だんだんと妖艶になってくる唇 俺を求めてうごめく舌先 もしかしたら、 もしかしたら君…。 狂おしい嘘に縛られて 俺は 一日、いち日とおかしくなってゆく 君に縛られていく どんどん離れられなくなっていく あんな裸に近い姿で現れた時には いっそ、このまま狂ってしまおうと 君を傷つけるとか つき続けた嘘が崩れさろうと、もうどうでもいいと 唇だけだ、との嘘で 君に触れたかった 君を奪ってしまいたかった けれど そこで初めて見せた、君の「ほんとう」…。 嫌がる君、怖がる君の涙には君の「ほんとう」が宿る… そのくせ逃げ出すこともせずに 「嫌だ」とも言わずに 君はここに居続ける 俺を苦しめる 嘘がばれずに、ずっと俺は縛られ続ける これが君の、俺への罰なのか。 血を流しながら生き永らえながら 苦しみ続け、君に溺れ 無邪気に笑う君を 心の底から愛しながら 酷い仕打ちをする、と恨みながら 平気な振りの嘘をつく 狂おしい嘘を、つき続ける。 そして… そんな嘘をつき続けたおかげで マヤ以外に嘘をつけなくなる。 あの人にも、俺自身にも。 俺を狂わせる、甘い嘘。 ああ、マヤ。 馬鹿な俺をもっと恨んでくれ もっと憎んで、痛めつけてくれ 君を奪って、君をめちゃくちゃにして それで俺が狂い死に出来るなら それでも十分に幸せな俺なのだから。 おしまい。 ------------------------------------------- まいこ様へ。 この度は、「ス」の完結、本当におめでとうございます。 ガラカメファンの心をここまでときめかせ、蕩かせ、萌えさせて、くるい咲かせて下さって… あなたは救世主、です。 ほんとうにありがとうございました。そして長きにわたる連載期間、ほんとうにお疲れ様です。 はね吉はどれだけ吠えたことでしょう。 どれだけ悶えたことでしょう。 どれだけ濡れたことでしょう。 自宅で吠えたり乗っかりパロを書いたりするのを 「はね吉のス更新時症候群」とニヤニヤ見られていたことも。 マスマヤの「ス」での幸せな完結で、ふっと寂しくなったりするのですが、 本編でのマスマヤの幸せな完結の日まで萌え心を保つ為にも ガラパロをめぐる多くの方々と素敵な世界を綴っていきたい…と思っています。 またまた「ス」乗っかりパロssですみません、なのですが ちょっと書いてみたくなりました。 想いが通じるまでの悶マスです。 お口汚しですが、お納めください… 悶々とした想いを抱きしめながら帰っていく速水さんの後姿、などの絵で妄想しました。 懐かしい、(ワタシの)初期作品のような 頑なマス、でした! 本当に、懐かしい。 幸せがケテイした今、イジイジした彼も萌えドコロ、なのはワタシだけ…かもしれないですが。 そこからイッパツ逆転アゲアゲになっちゃう、彼の衝撃はいかばかりか、ですね。 ------------------------------------------- いただいたSS、読めば読むほど速水氏&はね吉さんの想いが胸に染み込んでくるようです。旧清酒w だなんてとんでもない。わたしこそ更新の度にいただける反応がどれだけ嬉しかったことか…TT 最後まで素敵な贈りもの、本当にありがとうございました〜!(2011/11/22) はね吉様のブログはこちらからどうぞ↓ ![]() ■トップページへ戻る |