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「ところできみ…今日の旅行は以前から決まっていたことなのか?」
「いえ、あたしは昨日水城さんに呼び出されて、マヤちゃんに温泉旅行のプレゼントよって…」
「プレゼント…」
「え、ええ。急なお話だったけど何も予定がなかったから、温泉でのんびりするのもいいかなって、それで…」
「…そうか」 「速水さんは?いつも忙しそうにしてるあなたが旅行だなんて、なんだか似つかわしくないですけど」
「まぁな。おれは出張がドタキャンになったんだ。そのスケジュールを水城君が勝手に組み直してね。過労でぶっ倒れる前に日頃の疲れを癒してこいと、半ば無理やり会社を追い出されたってわけだ」
「半ば無理やり…?」
「最近ずっと休みナシで働きづめだったからな。さすがに心配になったんだろう」
「ふうん…」 |