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「いやっ!こんなのはやだ…やめて、離して!」
「面倒な女だ、きみは」
「――……っ?」
「最初の夜に、賃料の代わりに抱いてくれって、冗談でも言えばよかったんだ。そうしたら笑って、しかりつけて、終わりだったのに」
「…………!」
「キスしたいって何なんだ…?思わせぶりなこと言って、おれを惑わせて楽しかったか?」
「まどわせて、なんか」
「ああ、おれが勝手に翻弄されただけだ。きみはそんなつもりないって言うんだろ。大した女だよチビちゃん、このおれを手玉にとって」
「ひ、ひどい…速水さん!」
「ひどいのはどっちだ。キスで満足できる男がいるとでも思っているのか?ふざけるな。おれの…おれの気も知らないで、おれがどんなに、どんなにきみを…っ!」 |